Picture Styleの比較


CANON EOS-1Ds, EF17-35L USM, 1/100, F8.0, ISO100, RAW, WB:Auto, ColorMatrx:1, sRGB, 2006/07/15 13:43:20

最近のキヤノンのデジタル一眼には、ピクチャースタイルという機能が搭載されている。
※ピクチャースタイルって何だ?と思う人は、PictureStyle スペシャルサイトを参照してね!


まぁ、要するに撮影した映像をどう調理するかを決める設定だと理解すれば良いと思う。
デジカメのセンサーは正直にシーンを記録する。しかしその色の表現などは人間の目とは違っているので、人間が見たイメージに近い形に撮影データを変換する必要があるのだが、厄介なことに、人間は見た記憶を美化することが出来たり、特定部分に着目してそのイメージを勝手に変換してしまったりするのである。つまり再現するイメージは、撮影した瞬間に撮影者が意図したイメージであるが、それは十人十色であってリアルなものではないのである。
ピクチャースタイルは、その多様な変換レシピの代表的なパターン数種類が提供されているものだと思えばいい。


まぁ、こんなくだらない説明をするよりも、実際に比較を見てもらうと分かりやすいかもしれない。
ピクチャースタイル対応ではない古い機種で撮ったRAWデータがあるが、DPPソフトを使うと後からピクチャースタイルを適用できるのでその結果をまとめてみた。
鯖移転したので、まとめは削除しました(^^;

サンプルに使ったのは、東京の某島で撮影した景色である。撮影時間は真夏の昼下がりで、多少雲があったけど天気的には晴れの状態。
海の透明度も比較的良く、海底の白砂によって海がエメラルドグリーンに輝いてとてもきれいだった。


実際のイメージはどうだったかと言うと、ハッキリこれとは言えないけど、海の透明さに注目していれば『エメラルドの撮影時設定』だったかもしれない。
全体をぼやっと眺めている状態だったら、『スタンダードの撮影時設定』か、『忠実設定の太陽光』くらいだったのかもしれない。
まぁ、つまりは同じデータでもホワイトバランスやピクチャースタイルを変えるとこんなにイメージが変わってしまうというお話でした(^^;


なお、今回この画像を使ったのは理由は、ピクチャースタイルは色彩表現の演出をするものなので、素材によっては過剰演出になってしまうという例になるかなとw


他のタイプの写真での比較は、またいつかw