おいおい、ガセビア

まぁテレビなんて演出してナンボであるし、それらしい嘘をついて騙すのは常套手段な訳なんだけどさ(笑)


今日のフジテレビで放送された『トリビアの泉』内の『ガセビアの沼』コーナーで紹介された、「『富士の樹海の中では方位磁石が効かないというのはガセ」という話・・・このガセビア自体をいまさら信じていた人がいるのか?って内容なんですが、それは置いといて


その検証VTR、富士の樹海に入って磁石の様子を撮影して流すというものですが、それだけじゃ一般人に説得力がないと思ったのか、『磁石が正常に利いているか、人工衛星を利用して正確な方位を示すGPSと比べて・・・』という説明があり、ガーミン社製の日本語ハンディGPS map60CSを一緒に持って樹海に入り、立ち止まってGPSと磁石をもって回ってみせて、『(スタッフ)向きを変えても(方位磁石は)正常に動きます』と解説している。



おっ、おい!!



ネタでやってるのか?(笑)
GPSというのは、複数の衛星から現在位置の3次元情報を得るシステムな訳だけど、端末がどちらに向いているか、つまり方角情報というのはそのハンディGPS端末が動き続けて複数点の位置情報からでないと知ることはできない。よってその場に立ち止まってハンディGPS端末をクルクル回しても、方向なんかわからないものなんですね・・・しかし画面では方位磁石と一緒にハンディGPS端末の画面のコンパス表示がクルクル回っている・・・これは何故かというと、単純でGPSでは静止状態で方位が分からないという弱点を克服するために、このようなハンディGPS端末の上位機種では電子コンパスを内蔵しているからできるワザなんですよ。

つまり内部に方位磁石を持っている訳で、それと普通の方位磁石を比べても『磁石が正常に利いているか、人工衛星を利用して正確な方位を示すGPSと比べて』って意味ないやん(笑)


マジで知らないでこういう構成にしたのか、無駄に説得力を高める為にウソ演出に走ったのかは不明だけど
トリビアの泉の中の、それもガセビアの沼コーナーでガセ演出ってのが、さすがフジテレビって感じかな?(笑)